2025年03月12日
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電気工事のプロが解説!テナントビルのコンセント増設&電灯工事のポイント
テナントビルでは、業種や用途によって必要な電気設備が異なります。例えば、オフィスでは多数のPCやプリンターが稼働し、飲食店では業務用冷蔵庫や調理機器が多くの電力を消費します。そのため、入居テナントに応じた適切なコンセントの増設や電灯工事が求められます。本記事では、テナントビルの電気工事のポイントを、プロの視点から解説します。
1.テナントビルの電気設備の問題点と対策
テナントビルでは、以下のような電気設備に関する問題が発生することがあります。
・電力不足:新しい機器を導入すると電力容量が不足し、ブレーカーが落ちる。
・コンセント不足:テナントの業種に適した数のコンセントがないため、延長コードの使用が増えて安全性が低下する。
・照明の不適切な配置:暗すぎたり、眩しすぎたりして作業効率が下がる。
これらの問題を解決するためには、事前の電気設備の調査が重要です。
例えば、電力負荷計算を行い、現状の電気使用量と将来的な増加を予測することで、適切な電力契約を見直すことができます。
また、現場調査を実施し、テナントごとの機器配置や配線の状態を確認することで、最適なコンセント増設の計画を立てることが可能です。
具体的には、以下の対策を講じることで、安全で快適な電気環境を整えることができます。
・分電盤の増設や交換:契約電力量の見直しを行い、必要に応じて分電盤の容量を増やす。
・適切な場所へのコンセント設置:テナントの業態に合わせたコンセント配置を計画する。
・LED照明の導入:エネルギー効率が高く、適切な明るさを確保できる照明を選定する。
2.電灯の選び方~照明で空間の印象が変わる!
照明は、テナントビルの印象を大きく左右する要素です。適切な照明を選ぶことで、業務効率や快適性が向上します。
1. 色温度の選び方
・オフィス:5000K~6500K(昼白色~昼光色)
集中力を高め、作業効率を向上させる。
・飲食店:2700K~3500K(電球色~温白色)
温かみのある空間を演出し、リラックスした雰囲気を作る。
・店舗:用途に応じて変化
高級ブランド店では電球色を使い、落ち着いた雰囲気を演出。
アパレル店では、商品が映える昼白色の照明を採用。
2. 照明の配置
・デスクワークの多いオフィスでは、均等な照度を確保する。
・飲食店や小売店では、スポットライトを活用して商品や料理を魅力的に見せる。
・省エネを考慮し、人感センサーや調光機能を取り入れる。
3.テナントごとのコンセント設計の最適化
テナントごとに必要なコンセントの数や配置を最適化することで、安全で快適な環境を実現できます。
1. コンセントの種類
・通常のコンセント(100V):PCや事務機器などの一般用途。
・業務用コンセント(200V):エアコンや業務用機器向け。
・USBコンセント:スマートフォンやタブレットの充電用。
2. 設置場所のポイント
・オフィス:デスク周りに複数配置し、ケーブルが絡まらないようにする。
・飲食店:厨房機器の配置に合わせて200Vコンセントを設置。
・小売店:レジ周りやディスプレイ用照明に適切な電源を確保。
4.受変電設備の導入で電力供給を安定化
大規模なテナントビルでは、多くの電力を消費するため、受変電設備の導入が必要になる場合があります。
1. 受変電設備とは?
受変電設備とは、高圧で受電した電力を適切な電圧に変換し、各テナントへ安定供給するための設備です。主に以下のような設備が含まれます。
・キュービクル式高圧受電設備:コンパクトな受変電設備で、省スペースで設置可能。
・トランス(変圧器):電圧を適切なレベルに変換。
・分電盤・ブレーカー:テナントごとに適切な電力を分配。
2. 受変電設備を導入するメリット
・電力の安定供給:テナント全体で電力を効率よく管理できる。
・コスト削減:基本料金の低減や電力使用の最適化が可能。
・安全性向上:過電流や漏電のリスクを低減。
5.まとめ
テナントビルの電気工事では、テナントごとのニーズに応じたコンセント増設や電灯工事が重要です。
適切な照明を選ぶことで空間の印象を向上させ、業務効率も改善できます。
また、電力の安定供給には受変電設備の導入が不可欠です。
施工前にはしっかりとした電気設備の診断を行い、テナントの業種に応じた最適なプランを立てることが、快適で安全な電気環境を実現する鍵となります。
電気工事を検討する際は、プロの電気工事業者に相談し、最適な設備を整えましょう!